カラスの雛の飼育記録
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カラスの飼育F  -4-

2005/05/21                    

うあーぉ! ついにカラスの攻撃の間隙をぬってカラスのヒナを2羽保護?した。放置したら、みすみすこのうちの1羽ないし2羽が絶命するのだ。せめてこの世に生を受けてきたのなら、ちゃんと大空を飛べるまでに育ててみよう。当銭湯の露天風呂の木立に産み落とされたのも何かの縁。・・・というより、これは私が願っていたものが現実化したものに違いない。

家に居ながらお仕事したい、
気軽に稼ぎたい。




そもそも、今から14年ほど前、我が家のそばの電柱にカラスが巣を作った。そのときはたしか3個ほど卵を産みつけ、そのうち2羽が巣立ちした。そのカラスのヒナを我が家にちょっと拝借して子供達と観察したことがあった。すでに目が開いており、体もむらさき色でしっかりとした骨格になっていた。まだ、翼にしっかりとした羽根はついていなかったが、大きさは親鳥とほぼ変わらなかった。当時、カラスの頭の良さとペットとして飼育した場合、犬に負けず劣らずだというウワサを聞いていたので、そのまま1羽を飼育するよう切望したが、当時のカミさんか気持ち悪いからいやだとガンとして承知しないので、なくなく巣に戻した記憶がある。それ以来、カラスをみるたびに心のどこかに、あの時ペットとして飼っていたらどうなっていたろうと、思わない日はなかった。

今回、14年を経て偶然とはいえ、再びカラスが私の縄張り?の中に巣をつくり、私の権限により撤去か見て見ぬフリかを決定できる状況となった。14年来の因縁の決着を天が私にお与え下さったのだ・・・と思いたい。これが、カラスのヒナを自然淘汰から救済しようと思い立った私の独りよがりの理由である。

ともあれ、無事保護した。さて、バケツにタオルとテイッシュを敷き、エサを与えようとしたが、どういう訳か、口を開いてエサをねだるタイミングが解らない。なにが、引き金でエサをねだり、なにが原因で眠りに落ちるのか。分からなかったのだ。

カラスの飼育G

2005/06/01

さて、無事カラスのヒナを捕獲した。エサも「オーイ」とか、「ガアー」とか、叫ぶとまるでオモチャのようにパカンと大きな口を開けて「ガアーガアー」とエサをねだる。声をかけるたびにはじかれるように真っ赤な口を開く。まるで、真っ赤なチュウリップか何かが一斉に開花するみたいで面白い。当店のスタッフ全員がおもしろがって仕事の合間にヒナに声をかける。そのたびにりちぎにパッと全身口だらけにする。真上からみると真っ赤なそれも相当強烈な真っ赤な色の口だけしか見えない。さらにその口を左右にゆらす。これならはるか上空からでも一目瞭然であろう。写真の2羽はかなり体格に差がある。おそらく、大きいほうは先にふ化し、親のエサを独り占めにしてきたのであろう。もう一羽の小さいほうはこのままでは生存すらおぼつかないほど弱弱しい。

この2羽に名前をつけることにした。大きいほうが「太郎」、もう一方が「次郎」。オスメスの判別方法がわからないのでとりあえず。日中、物音がするたびに「ガアガア」とエサをねだる。しかし、日没とともに静かになり、夜中の12時ぐらいではたとえ揺り起こしてもエサなどねだらず、ぐったりと深い眠りに落ちている。まるで、人間の赤ん坊と一緒だ。あさ、5時6時ぐらいからエサをねだりだす。寝室に置いていたので早朝から起こされて、いや、まいったまいった。



エサを与えると苦しそうに全身を振るわせ始めた。のどにでも詰まったかと心配したら、お尻を高く突き出して元気よくフンをした。健康の証拠だ・・ホッとした。ところで、カラスの巣はいつみてもきれいだ。フンなど一切ない。ちゃんと母ガラスが処理をするのか、はたまた、こうしてお尻を高く突き出して巣の外にするのか定かではない。ただ、誰かがそばにいることが分かっているときに、たとえばエサを与えた直後にフンをすることが多い。もしかして親がそばにいるときに、わざとらしく体をこのように震わせて親にフンをするよ・・と合図しているのかもしれない。かりにそうだとするとこれも素晴らしい。

今日は朝、日差しが良かったので表にだして日光浴をさせた。みるみるうちに体が黒ずんでカラスのヒナらしくなってきた。


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