野ネズミの飼育記録
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りっぱなペットです!  -終-

2006/01/18          

昨年5月の子供の日に生まれた野ネズミ君。すっかり大きくなりました。毎日さわっていたのですっかりなつきました。どんなことをしても噛みついたりしません。巣箱のなかにいてもケージをトントンと叩いて「おいで、おいで」と声をかけると巣箱の中から飛び出してきて、「ちょうだい、ちょうだい、何かちょうだい!」と言わんばかりに立ち上がって両手でエサをおねだりします。それは、それはかわいいしぐさです。見ている前で、顔を両手で洗ったり、水を小さな手ですくって飲んだりするさまは、まるでリスのような可愛いさです。シッポをつかんでぶら下げてもごらんのとおり。



ネズミの尻尾は長くて便利。用途はよく解りませんが、走るときのバランスの他にエサを両手に持って歩くときや、私の腕の上を上ったり降りたり、斜めの場所で姿勢を保つ時に尻尾がまるで蛇のようにからむような力がはいります。結構丈夫でシッポの先をつまんで持ち上げてもホレ、ごらんの通り。中国では、ネズミが底の深い油ツボにシッポをつけてはシッボについた油をなめるのか゛知られているようです。


野ネズミは薄汚くて気味が悪いというイメージがありました。しかし、いざこうして飼って見るとじつに可愛い生き物です。顔はとても愛らしいし、特に目が可愛い。とても臆病で小さな音にも飛び上がって驚く。こうしてつかんでいても、知らない人が近づくと怯えて逃げようとする。我が家の家族に限って近づいても大丈夫。一度、お客さんに見せたらこの野ネズミ君、お客さんの前でおおいにパニクッてしまった。「ギギーッ」と鳴いて大暴れするのだ。以来、あまり人に見せないようにしている。


さようなら 野ネズミ君!

2006/02/1


実は、野ネズミ君、こう見えてもなかなか賢い動物です。カゴのフックをこじ開けることを学習し、3度にわたり逃亡しました。2度までは朝までにカゴにもどってきました。逃走するたびに野生らしいたくましさとすばやさを身につけて帰ってきました。本当に自分で扉のフックを開けることができるのかどうか、観察していたら、両手で天井のフックを引き下げて、鼻で扉をこじ開けるという芸当を私の見ている前でやってのけ、まんまと3度目の逃亡に成功しました。

しかし、運悪く、その日、ボイラー室の床に重油が漏れるという事故があり、床が重油びたしになってしまったのです。野ネズミ君は朝になっても、次の日の朝になっても、3日たっても、幾日たってもとうとう帰って来ませんでした。ネズミ捕りをしかけてもかかったのは違う野ネズミでした。

おそらく、床にこぼれた重油にまみれ、体についた付着物をきれいになめ取る野ネズミの習性で、重油をたっぷり飲んで死亡したと推測されます。1年に満たない短い期間でしたが、私達家族をたっぷり喜ばせてくれた野ネズミ君に感謝したいと思います。さようなら、可愛い野ネズミ君。また、君の仲間を捕まえたら手厚くお世話をしてあげよう。 

 

         
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